C++Builder入門:開発環境の環境設定

序章2:開発環境の環境設定

前回はフォーム上にボタンを配置してクリックイベントを実装しました。では、前回と同じようにフォーム上にボタンを配置してください。このフォーム画面上でコンポーネントはマウスのドラッグアンドドロップで好きな位置に配置できるようになっています。 グリッドがあるのできっちりした動きでいいような気もしますが、マウスで微調整をするのが少しやりにくいこともあるかもしれません。 そう言う時は、プログラム上で位置を指定するという事もできますが、そこまでやりたくない。という場合もあるかもしれません。そんなときは、メニューツールをクリックしてオプションをクリックします。

オプション画面

このようなウインドウが表示されると思います。ここで、様々な開発環境の使い勝手を変更することが出来るようになっています。
ここから、左にあるツリーの中から、環境オプション配下のVCLデザイナを選択します。すると以下のような画面が出てきます。
オプションVCLデザイナ
ここの、グリッドサイズを小さくすることで、コントロールの配置を細かく調整できるようになります。筆者の場合は最小の2に設定してあります。
プログラム上で設定すれば完璧に出来ますし、規模が大きくなってくるとそうせざるを経ない状況になってくるとは思いますが。

他にもエディタ設定で、カーソルの挙動やバックアップの設定などが出来るようになっています。エディタ設定配下の色を選択するとエディタ上での特殊なキーワードなどに割り当てる色が変えられるようになっています。
SnapCrab_オプション_2013-8-6_14-39-12_No-00
エディタ設定配下の色を選択するとこのような画面が開くので、その中のC/C++というタブを選択します。
画面上の上の方に表示色のスピード設定という項目があるので、適当に選んでみてください。プレビューに表示されている色が変わります。
この中からベースにしたい色を選択し、プレビュー上でここは変えたいという所をクリックします。すると変更する要素が選択されるので、前景色と、背景色を選択します。そうすることで個別に色を設定することが出来るようになっています。
筆者の場合、トワイライトを選択し、要素は以下のように設定しています。

シンボル 前景色:アクア 背景色:黒
プリプロセッサ/コンパイラ指令 前景色:緑 背景色:黒
予約語 前景色:アクア 背景色:黒
コメント 前景色:ライム 背景色:黒

シンボルは+-*/=などの式で利用する物などの色が変更されます。
プリプロセッサ/コンパイラ指令は#で始まる特殊な命令の色が変わります。
予約語はC++言語で変数名には使えない特別な言葉の色が変わります。
コメントはコメント部分の色が変わります。

このようにオプション画面では、この他にも様々な環境設定が出来るようになっているので、少しずつ理解していくと快適な制作環境を作り上げることが出来るようになります。

前回の画面写真では、筆者の環境と読者の環境でプロジェクトマネージャや構造などのウインドウの位置が違ったと思います。これは各ウインドウごとのタイトル部分をドラッグ&ドロップ出来るようになっていて、画面上の好きな位置に配置する事が出来るようになっています。
ウインドウの端に持って行くとドロップ後の表示が吸い付くように画面端にくっつきます。この状態でドロップすると、ウインドウが環境に一体化します。
配置変更1配置変更2

各ウインドウの左上にあるピンのマークをクリックすると、ウインドウが隠れてタイトルだけが表示されるボタンになります。これはこのタイトルが書かれたボタンにマウスカーソルを合わせるとそのウインドウがスライドして出てくるようになる設定になります。
ウインドウのスライド表示

配置が完了したら、画面右上にあるDefault Layoutと書かれたコンボボックスの右にある2つのボタンの左側をクリックすると、そのレイアウトに名前をつけて保存することが出来ます。
SnapCrab_NoName_2013-8-6_15-4-55_No-00

C++Builderではこのような画面レイアウトを設定できるアプリケーションを自分で製作することも可能です。ただし、実現するには覚えることも多いので、一つの目標としてとらえておくのもいいかもしれません。
今回はここまでです。

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